「SEO対策を業者にお願いしたけど集客に繋がらない」という話をよく聞きます。
SEO対策といっても、月々2,000円〜3,000円程度ならまだ良いのですが、中には数十万円するものもあったりします。SEO対策は細かい施策内容まで開示してくれませんし、インターネット集客自体ブラックボックス的な要素が多分にある集客手法です。
SEO対策は省コスト集客の代名詞でいいことづくめのように思えますが、有料のSEO対策は、対策期間中は月々の継続費用を支払い続ける必要があり、解約すると効果がなくなるだけでなく、Googleなどの検索エンジンからペナルティを受けてしまったりするリスクもあったりします。
一旦手を出すと止めるに止めれないのが、(有料の)SEO対策といっても良いでしょう。
さらにSEO対策は省コスト集客どころか、実は、なかなかペイしにくく費用対効果的に良くない集客手法でもあります。SEO対策の結果、予想外のビッグキーワード(検索数が多いキーワード)で検索順位が上位表示されるような場合でもない限り、特定のページを特定のキーワードで上位表示させるSEO対策において、アクセス増や集客増の効果は限定的です。そして、生まれたアクセス増や集客増の効果は、大体において掛けたコストに見合っていません。
そういった意味では、有料のSEO対策をするならば、好きな時に始めて、好きな時に止められるリスティング広告などのインターネット広告の方がよほど自由でリーズナブルな集客手法といって良いでしょう。
SEO対策が真の効果を上げるのは、特定のページを特定のキーワードで上位表示させる方法ではなく、多ページから構成されるホームページにおいて、各ページに散りばめられた大小様々なキーワードからロングテールでアクセスを集める手法です。
ロングテール(long tail:長い尻尾)」とは
SEO対策としての「ロングテール」とは、1ページあたりの文字数を増やすことで、検索数が単体では多くないニッチなキーワードを数多く盛り込み、様々なキーワードからの検索アクセスを増やしてアクセス総数を大きくする手法のこと。
マーケティングなどの分野では「2割の顧客から8割の売上がある」といったように「上位2割の合計が全体の8割を占める」という経験則がありますが、逆にネットアクセスなどでは、少しずつしかアクセスのないキーワードからのアクセス数をすべて合計すると無視できない割合になる現象がよく見られます。
こういった多ページサイトを制作し、ロングテールでアクセスを集めるSEOの集客手法を「コンテンツSEO」または「コンテンツマーケティング」と言いますが、別の機会に触れることにします。