日本におけるSEOを考えるにあたっては、Googleとヤフーという二つの検索サイトで上位表示させることが重要です。
と言っても、実際はヤフーの検索システムの根幹である検索エンジンはGoogleのものを使っていますから、両者の検索順位は非常に似通っており、実質は「Googleを制する者はSEO対策を制する」と言って良いでしょう。
Googleでは自社の検索エンジンがどういったサイトを評価し、どういったサイトにペナルティを与える(検索順位を下げる)かについて比較的オープンにアナウンスしています。
GoogleからSEO関連のアナウンスがされると、「すわ、一大事!」とSEO対策会社が騒ぎ立てるのですが、蓋を開けると検索順位に与える影響は軽微に終わるケースがほとんどです。
多くのサイトの様々なキーワードの検索順位を見ていればわかるのですが、Googleのアナウンスは向かうべきベクトルについて語っていて、あらゆる国の言語で技術的に判別可能か、まで見きれていないようです。
つまり「Googleが何を考えているかと何ができているかは違う」ということです。
確かに怪しい外部リンク(外部SEO)というブラックもしくはグレーな手法で上位表示していたサイトは、Googleのアナウンスにしたがって検索上位から排除されると思いますが、通常のサイトであれば、上位表示したいキーワードの検索順位の推移を見ていれば何が起こっているのか(あるいは何も起こってないのか)がわかります。
Googleでアナウンスしているから、必ず大きな検索順位の変化が起こるわけではありません。
Googleが大規模にアナウンスした“モバイル対応していないサイトへの評価の引き下げ”すら、アナウンスから1年以上経った今でもほとんど検索順位の変化はありません。
くれぐれも「Googleのアナウンスが検索順位の大変動につながる」という風潮に振り回されないようにしましょう。