ホームページやブログなどサイトを運営する人にとって、サイトへのアクセス数は非常に重要な指標です。例えて言うなら、実際のお店で面する通りの通行人がどのくらい多いかによって、売り上げが左右されるのと同じです。
今回は「サイトのページ数が増えるとアクセス数が増える仕組み」について触れてみましょう。
一般的なイメージとして、ホームページやブログのページ数が増えると、ネット検索に引っ掛かる可能性が高くなり、検索経由でアクセス数が増えそうだということは、何となく予想できます。
では、10ページから構成されるサイト(A)、100ページから構成されるサイト(B)、500ページから構成されるサイト(C)があったとして、ABCのサイトのアクセス数はページ数に比例するのでしょうか?
一見、サイトのアクセス数は構成するページ数に「比例」しそうに思えますが、実際には異なります。ページ数が増えれば増えるほど、サイトのアクセス数は急速に増えていきます。例えば、あるサイトのページ数を増やす実験を行ったことがありますが、
- 10ページのサイト(A)の月間アクセス数:150件
- 100ページのサイト(B)の月間アクセス数:2000件(Aの13倍)
- 500ページのサイト(C)の月間アクセス数:16000件(Aの107倍)
といった具合で、ページ数が増えていくスピードよりも、アクセス数が増えるスピードの方が次第に早くなります。
サイトのページ数が増えていくと、最初は徐々にしかアクセス数は増えませんが、グン!とアクセスが増えるタイミングがあります。その後、また徐々にアクセスが増え、またグン!とアクセスが増えるタイミングがある、といった動きを繰り返していきます。綺麗に右肩上がりではなく、階段のように段階的に増えていき、階段が次第に高くなっていくイメージです。
では、なぜこういった動きになるかですが「サイトのページ数が増えるとアクセス数が増える仕組み」に秘密があります。
サイトのページ数が増えていっても、Googleやヤフーなどの検索システム(検索エンジンと言います)はその状況をタイムリーに把握してはいません。検索エンジンは定期的に巡回し、サイトの内容をチェックするのですが、そのタイミングでサイトの全容を捉え直し、サイトの規模(構成するページ数や文字数などの情報量)に応じてサイトをランク付けしている節があります。
そして、ページ数が増えてランクが上がると、各ページの検索順位が上がっていきます。各ページの検索順位が上がれば、各ページへのアクセス数が増え、結果としてサイトアクセスがグン!と増えるということになります。
つまり、検索エンジンはサイトの規模(ページ数や文字数などの情報量)に応じてサイトを評価し、サイトの評価が上がると関連するキーワードでの検索順位が上がるわけです。検索順位が上位になれば、クリック率は飛躍的に高まります。例えば、同じ検査結果ページにあっても、検索順位1位と検索順位10位とでは10倍、検索順位1位と検索順位3位でも2倍、といった具合でアクセス数に差が出てきます。
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こうして、「サイトのページ数が増える」→「サイトの評価が上がる」→「ページに関連したキーワードの検索順位が上がる」→「検索サイト経由のアクセス数が増える」という流れでサイトアクセスがジャンプアップするわけです。
例えば、ホームページからの集客に悩んでいる企業の場合、単純にページを増やしていくことで解決することがほとんどです。ビジネスにおけるネット集客は競合関係で難易度に違いが出てきますが、同業他社を上回るサイトコンテンツを設けていくことで、広告に頼らず集客を有利に進めていくことができます。